

――どういう雰囲気だったか。
今回は、昨年公開になった「サユリ」の中に出てくる踊り子さんの役のオーディション体験をお話させていただきたいと思います。日本も同じかもしれませんが、ダンスのオーディションの時はとにかく皆超派手で自分が一番目立つ様にとダンスウェアーを着て、化粧も派手で、「私を見て!!」と言わんばかりの自信ありげな装いです。そんな光景を目にして「見た目で勝負!」的なところもあると思いましたね。初めてオーディションを受けた時には、回りの人たちの見た目だけで圧倒されてしまいそうでした。「サユリ」のオーディションの時にはキラビヤカな着物を着て、いかにも日本舞踊やってます!というようなアピールをする人がたくさんいました。
――オーディション会場についてからのプロセスはどんな感じでしたか?
そのオーディションによって違いますが、向こうが履歴書を受け取った順、又は会場に来た順番で、まず別室で何十人か一斉に呼ばれて会場に入ります。そして、振付師が見本として踊り、そのあとその振りを習います。皆で何度か練習し、小グループに分かれてまた何度か練習し、そしてその後会場から出されます。
そのあと、小グループ別に呼ばれて会場へ。1回か2回、審査員の前で踊らされます。全員終わったあと、審査員達が再度番号と名前を呼び、呼ばれた人は2次審査へ。2次審査への選出を意味する「STAY」と言う言葉を聞いた時は嬉しさがこみ上げるものがありました。オーディションによっては、最初の小グループで踊らされたときにその時点でオーディションの審査が始まっていて、落とされる時もあるようです。私が「サユリ」を受けた時は、その前者でした。その為、全員終わるまで待たされたのでずいぶん時間がかかったのを覚えています。
そして、審査が進むにつれて大勢居たはずのグループがどんどん縮小されていきます。ひたすら同じ振りを3次審査まで踊らされ(キャラクター的なものも見ていたのだと思います。) 私の時はまず2人だけ会場に呼ばれて、また踊らされ、そこでOKがでました。そこで、「君達をこの映画に使うでしょう。」と言われたのを覚えています。もちろん、これは日本舞踊でした。私は小さいときにやっただけなので不安でしたが私も半分見た目勝負で「いかにもやってます」って顔をしながら、楽しそうに踊ってがんばったのを今でも鮮明に覚えています。私は昔サンリオのショー・ダンサーだったのでそこで学んだ笑顔をフル活用し、とにかくその場の雰囲気にあった顔をつくる努力をしました。(表情のことです。もちろんメイクも大事!)
――これからオーディションを受ける皆さんにアドバイスはありますか?
最初は手足が震え以上に緊張した事を覚えていまが、あんまり周りをみないで自分の力を信じる。(上手な人を見てしまうとますます緊張するし、自分ができるかどうか異常な不安心が襲ってくるから。)でも、私の場合はこうやって少々自信がない日本舞踊をいかにも・・・・・って顔してできたのも、今までにたくさんオーディションを経験してきたからだと思うんですね。最初のころなんてその雰囲気に圧倒され負けてしまったのもずいぶんあります。けれど、今改めて思うのは、やっぱり何事も経験だという事ですね。最初から「絶対通るぞ!」なんて意気込まないで「経験してみよう。」という気楽な気持ちで取り組めば良いと思います。その場に慣れることが一番大切だと思います。オーディションはお金かかりませんから、何度でも当たって砕けろで場数をこなして、徐々に成長しがんばっていってください。
――オーディションを受ける前に準備などは必要だと思いますか?
そうですねぇ〜。ダンサーや役者さんを目指すのであれば。やはりダンスのレッスン、歌、芝居などそのニーズにあったレッスンを受けることは必要ですね。もちろん英語もです。また、日本人の名前はアメリカ人が発音すると違う様に聞こえる場合があるので、自分の名前位はどの様に発音されるのかをきちんと聞き取れる様にした方が良いと思います。私は日本から来て間もないときに自分の名前が聞き取れず落としてしまったこともあります。
後はヘッドショットと呼ばれる自分の宣材写真はカラーでも白黒でもいいので、きちんと自分の雰囲気が伝わり、きちんと顔が見えるものを用意する事が大切だと思います。そして提出する履歴書(レズメ)は日本みたいに年齢や学歴を書くものではなく、自分の経験・レッスンなどをきちんと明確に書く事が大切だと思います。
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